PyCon JP 2015 が無事終了しました。運営のみなさま、参加者のみなさま、誠にお疲れ様でございました。

まだ熱の冷めないうちに振り返りを行いたいと思います。ちなみに自分の活動振り返りがおもで他の登壇者のかたのセッションのレポートはほぼありません。

チュートリアル! IoT と AWS と Edison と

昨年のチュートリアル PyData 入門に続いて今年もチュートリアルを担当しました。

今回は アマゾンデータサービスジャパン様とインテル様にご協力いただき、IoT デバイス Edison の実機を Python で操作してもらい、クラウド(AWS)サービスとの連携を体験していただく内容でした。

pyconjp-tutorial

平日金曜日にも関わらず15名のかたがお越しくださいました。ハードウェアを扱うイベントの場合、デバイストラブルやネットワーク系トラブルがつきもので、企画当初からトラブルの発生は懸案事項としてあがっていました。幸いにして、進行不能なほど致命的なトラブルが発生せず、すべての参加者に最低限の実行環境はご用意できたかなと思います。

いっぽうで、さまざまなバックグラウンドや経験、興味関心をお持ちのかたが集まるイベントで全体最適を図るのはなかなか難しくもあり、簡単すぎて退屈だったかた、後半部分が難しく感じられたかたなどいらっしゃったことと存じます。

講師側としては、今回を期に Edison や MQTT について再学習する機会を得られたので非常に身になったイベントでした。

ご参加いただいたみなさま、誠にありがとうございました。

Python ライブラリ厳選レシピ サイン会開催!からの完売御礼

何度か宣伝しておりますが共著本の出版が同時期にございまして、

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Conference-Day の2日間、技術評論社さまの物販ブースで 販売会及びサイン会を実施する機会を賜りました。通常販売を10月17日に控えた先行販売という形式で、入荷は100部という状況でしたが、予想を超える売れ行きで2日目のお昼過ぎには100部完売となりました。

1日目のサイン会に大変多くの方にお越し頂けたことはとても印象深く、執筆者の一人として、読者の顔をみて手渡しできるというのは嬉しいことだと感じた次第です。

ちなみに裏話、というほどでもないのですが、レシピ本の企画時点から PyCon JP 2015 の開催に納期をあわせようというスケジュールは存在していました。結果的に、ぎりぎり先行販売が行えました(見本ができたのが10月9日)。1年に1度のイベントにスコープをあわせるというこだわりは強く、品質を守りつつ販売イベントが実現できるよう執筆チームで踏ん張りました。チームのみなさま、本当にお疲れ様でした。

執筆及び販売イベントを全面的にバックアップいただきました技術評論社さま、編集担当の細谷さま、その他関係者さまに心よりの御礼を申しあげます。

佐藤治夫社長に念願のご挨拶。

なにかとお世話になることの多い 株式会社ビープラウド の代表取締役社長 佐藤治夫さま(以下敬愛を込めて治夫さんと記載いたします)に、念願の直接のご挨の機会をいただきました。(むしろ対面でのご挨拶がいまさらとかあり得ませんでした、、)

治夫さんの Keynote はエンジニア論、コミュニティ論などさまざまな観点での深い示唆に富んだ内容で、大変興味深く拝聴しました。同じ意識、というのは恐れ多いのですが、僕自身が企業の経営者として考えていることと共通する点が多く、ぜひ治夫さんとはじ〜っくりディスカッション、いや、居酒屋で語り明かしたいたいなと思っていました。 1

ビープラウドというコミュニティがエンジニアに愛される理由の一端を垣間見た気がしました。

ジョブフェアにでる。

スポンサー企業4社による、『Possibilities of Python 〜Python で広がる仕事、キャリア、未来〜』をテーマにしたパネルディスカッションに登壇しました。

えふしん(@fshin2000)さん の素晴らしいファシリテートと共演者のかたの深い経験と知性を体感できた貴重な時間でした。Togetterまとめ をみるとおおむね好評のようで安心しました。

"Python 普及のために日本語ドキュメントがもっとあったほうがいいよね" という絶好球が来ていたにも関わらずバットを振らず見送ってしまう(「Python ライブラリ厳選レシピ」はそういった役割も担っているはず!)といったあたりは経験値のなさというか、自らの機転の利かなさ加減に登壇後ひとり猛省しておりました。

まぁあと、言語選択は問題をどのように解決するか(How)に応じて決定すればいいというスタンスでいたことは否定しないのですが、いっぽうで「現場の日々の楽しさ」みたいなのも重要な要素で、 Python は楽しいので Python やるといいと思いますね。思ってます。 2

PyData.Tokyo ポスター、全力ですべる。

オーガナイザーの一人を務める PyData.Tokyo のポスターセッションを2日目に行いまして、そのためにポスターを作成しました。

僕はジョブフェアに出ていたため、ほとんどブースにいなかったのですが、@atelierhide によるとすべるというよりスルー... された模様... くやしくて何度も写真をアップしたり Slideshareに上げ までしたのですが...

ちなみにコレです。

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チーム内でも、「意味が分からない」「説明しないで自分だけ持ち場を離れるとかあり得ない」などとたいへんなこうひょうをいただきました(白目)

感想 コミュニティのライフサイクルについて

さて最後に。

今回、PyCon に参加して思ったというか忘れてたことがあって、どんなコミュニティも、一定の割合の初級者入門者のかたがいるんだということなんですね。僕自身は結構昨年でネタ切れ感といいますか、 PyData 入門のネタは @nobolispy に委ねた感あるし(しかも僕よりよくできているしね)、ディープな話題は遙かに詳しい人がたくさんいるし、Web 系にしろ実装系の話題にしろ。僕のしゃべ(れ)る内容ってもうみんな知ってるでしょうと。ジョブフェアは全然別にして、チュートリアルは領域が比較的新しかったのと、当日のハードウェア調達はたぶんみんなができるわけではないので、僕がやる意義があるかなというのがそもそものモチベーションでした。

しかし、今回も多くのかたにお目にかかるなかで、初参加のかた、これから Python 学ぼうとしているかた、入門から初級にステップアップしたいと思っている人が少なからずいるんだということを確認しました。知った顔が増える一方で新規参入者がいるという状況は健全なコミュニティとしては自然ではあるのですが、 3 そういうことをなぜだか忘れていたなぁと。

コミュニティにおけるナレッジの伝達にはいくつかの経路があると考えていて、

  1. 上級者から中級者
  2. 上級者から初級者
  3. 中級者から初級者

基本的にあらゆる分野で上級者が少なく初級者が多いので、上の3パターンでいうと「2. 上級者から初級者」というのは成立しにくい。たんに数が合わないのでマッチングしにくいという理由で。Web とか書籍のようなメディアに載っかったとしても、本質的にこの問題は残ると思ってます。

従って重要なのが、「3. 中級者から初級者」へのナレッジの伝播で、マーケット的にも一番多いわけです。ここがうまく機能しないと初級者が中級者にあがって来られない。

治夫さんの Keynote にもあったように、法人はコミュニティなので法人についても全く同じことが言えます。法人、会社組織がある程度の規模になると、初期メンバーや中途入社、新卒入社が入り混じる人員構成になるわけですが、ここでいわゆる「古株」がいかにカルチャーを実践し 4 、後輩にカルチャーとナレッジを伝承するかということが組織形成において大変重要で、これに失敗すると既得権益と暗黙知に溢れる村社会的なチームになっていきます。

今回、この「もうみんな知ってるでしょう」という感覚が村社会化への入り口なんじゃないか、と感じ、実際思っていたよりもっと僕にできたことはあったんじゃないかなと反省ということでもないのですが、振り返っています。

コミュニティは、来る者去る者がいて循環していきます。淀みなく循環させるために何が必要かということを考えさせられた PyCon JP 2015 でした。

運営スタッフのみなさま、参加者のみなさま、本当にお疲れさまでした。またお会いしましょう。


  1. なお、僕は酒に弱い模様 

  2. 経営サイド以外の視点で切り込めたらもっとよかったと思ってます 

  3. もっとも、健全なコミュニティを維持するのはものすごく大変なわけですが 

  4. ちなみに Python において僕は全然古株とかではないです